-独禁法マーケティング- Antitrust Law Marketing

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ダンピング(dumping:不当廉売)

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 今回は実際の事例を取り上げて、不当廉売についてみてみたいと思います。

公取委、ガソリン不当廉売で2社に排除措置命令←をクリック

 上記事例は、ガソリンを仕入値を大幅に下回る価額で販売したことが独禁法違反にあたるとされ、

行政処分(公正取引委員会による排除措置命令)を受けたとするもので、以下の条文に関係する事案です。

不公正な取引方法←をクリック

(上記より以下引用)

不公正な取引方法:一般指定6項

「正当な理由がないのに商品又は役務をその供給に要する費用を著しく下回る対価で継続して供給し、その他不当に商品又は役務を低い対価で供給し、他の事業者の事業活動を困難にさせるおそれがあること。」

(引用終わり)

 上記の行為態様に相当する事実があると、独禁法上の「不公正な取引方法」となる可能性があり、行政上、民事上の様々な不利益を被るおそれがあります。

 しかし、この条文も読みづらいですね~。

 法律専門家でも、その趣旨を理解し、的確に把握し、解釈するのは難しい条文だと思います。

 となると、法律の専門家でもない一般人が理解するのは至難の業ということになります。

 そこで、皆様の理解の助けになるような説明を試みましたので、以下を是非ご覧頂ければと思います。

 一般指定6項の読み方は、「その他」以下を基軸として読むとわかりやすいかと思います。

 つまり、「その他」以下の、

「不当に商品又は役務を低い対価で供給し、他の事業者の事業活動を困難にさせるおそれがあること。」

がこの条文のメイン規定で、「その他」より上の部分は、メイン規定に関する典型例だと捉えると理解がしやすいです。

 わかりやすくするために、おおざっぱにいうと、競争相手を蹴落とすことになるあるいはそのおそれがあるような、安売り的プライシング(価格設定)を仕掛けると、不当廉売に相当し、独禁法違反となる場合があって、

当該安売りの典型例として、「供給に要する費用を著しく下回る対価で継続して供給する」ことがあるということです。
 
 ここでいう「供給に要する費用」とは通常、原価と考えられています。

 しかし、原価といっても、計算のしようによっては色々とあるわけです。

 ゆえに、この原価の解釈を巡って、独禁法学の世界では、様々な学説の対立があります。

 この議論を正確に理解しようとすると、独禁法学だけではなく、高度な管理会計や原価計算論をも勉強する必要があります。

 ということで、今回は難解な学説等の対立に深入りすることはなく、これまたおおざっぱに、この場合の、「供給に要する費用を著しく下回る対価」について、

「実質的仕入価格」がひとつの目安になるという程度の理解でよいかと思います。

 つまり、競争者が蹴落とされそうになるような、実質的仕入価格を下回る対価等で継続して供給すると、不当廉売とされるおそれがでてくるということになります。

(「継続して」という要件については、考慮する必要はないという説もあります。短期の安売り攻勢であっても、それが競争者に致命的ダメージを与える場合があるというのがその実質的理由です。さらに、メイン規定の方で、「継続して」が要件となっていないということが、この説の形式的理由になります。)

 ただ、原価割れ不当廉売は、あくまでも不当廉売の典型例であり、

一般指定6項のメイン規定より、原価割れしていない対価であっても、不当廉売となるケースもありうることに留意する必要があるものと思います。

 つまり、原価割れはしない安売りを仕掛けるというような場合に、そのプライシングによって、競争者・ライバルが市場から蹴落とされ、あるいはそのおそれがある等というような場合には、不当廉売となる可能性がなきにしもあらずということです。

(但し、原価割れが要件とならない不当廉売は、カルテル破りに対する制裁として、他の事業者が一団となって、カルテル破り業者に対して、報復的に安値攻勢をかけるなど、かなり特殊な事情がある場合に限られるべきであると考えられますが・・。)

 ですので、原価割れの場合はもちろん、原価割れしていないとしても、安心はできませんので、マーケティングミックス(4P)の要である、

プライシングを行うときは、独禁法を常に意識しながら、慎重に行う必要があり、安易なプライシングは、墓穴を掘ることにもなりかねないということを頭のどこかに置いておく必要があります。

 「安いと消費者も喜ぶんだから、なんでもいいじゃん!安くしちゃえ~。安いことはいいことだ!」ということには必ずしもならないということですね・・。

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